調べ物をするときに、検索エンジンを利用するのが普通になりました。「続きはWebで♪ ○○○でクリック カチッ」なんていうCMもよく見かけます。
しかし、これは、検索エンジンの使い方の一つにすぎません。検察エンジンは、情報発電所であり、内部でいろいろな集計が行われています。その内部でのいろいろな集計を、一部分、外部から使えるようになっています。
そこで、検索エンジンの別の使い方を紹介します。いや、Web界隈の人なら、今さら常識なのですが。こちらです。
» Google AdWords : キーワード ツール
簡単に説明しますと、以下のことがわかります。当然のように無料で、アカウントの登録は不要です。
- 入力したキーワード(言葉)が、どれだけ検索されているか?
- その言葉に関連する言葉は何か?
- その関連する言葉が、どれだけ検索されているか?
- その言葉にいくらの広告を出している人がいるか?
もし、子供の頃に、国語辞典や百科事典を読むのが好きだった、なんていう人でしたら、とても楽しめる道具になるでしょう。このツールを使えば、世間一般の常識や平均がわかります。正確には、世間一般といっても、ネットで検索する人に限られますが。
私は、あいにく辞典など読むのは好きではありませんでしたので、もっと実利的に使います。主に、業界の専門用語と一般人が思いつく言葉の違いを調べたりします。
例えば、会社がパーソナルコンピューターで会計ソフトウェアを使うようになることを、会計事務所業界では、自計化といいます。しかし、どうやら、世間一般では、これをパソコン会計というようです。言い方がださいとか、素人っぽいというのは問題ではありません。このツールを使って、1月あたりのおおよその検索数を比較できます。
自計化 320
パソコン 会計 3,600
PC 会計 320
コンピュータ 会計 720
コンピューター 会計 210
ここで、新たな事実がわかります。パソコン会計に興味がある人たちは、PCという言葉を使いません。パソコンと同じ意味で、しかも、短くて入力しやすいのにです。
会計を離れた世間一般では、パソコンよりPCの方がよく使われているようです。
パソコン 4,090,000
PC 5,000,000
他にも、確定申告、年末調整、税務署という言葉が、どれだけ季節性のある言葉なのかがわかります。確定申告の時期に、確定申告を調べる人が増えるのは予想できます。しかし、それに連動して、税務署まで増えている(概算で3倍)とは知りませんでした。税務署は1年中存在しているのにね。存在感が季節で違ってくるんですね。
こんな感じで、日頃何気なく使っている自分の言葉が、世間一般ではどうなのかを知るきっかけになります。本当は、もっとバリバリに商用目的に使うためのツールです。SEOによる閲覧人数増加のためとか、ネット広告で売上増進とか。そういう使い方にも、いずれ挑戦したいものです。今は、調べて遊んでいるだけです。
CreativeCommons Attribution-NonCommercial-NoDerivs License, Ron Abfalter