さくらインターネットでは、ドメインの管理が上位にあり、サーバーの管理が下位にあります。
Google Appsでメールを管理する場合は、上位のドメイン管理でメールをGoogleAppsに任せる設定をします。
しかし、下位のサーバーは、必ずWebとメールがセットで管理されているのです。つまり、そのサーバー上でだけは、メールも管理されているかのように認識されています。
WordPressのコメント通知メールは、まさに、そのサーバーから発信されるので、そのままサーバー内で受信されてしまうのでした。
解決方法は、Google Appsにドメインエイリアスを追加しておき、Webサーバーからは、エイリアスのアドレス宛にメールを送るように設定することです。
以上、最近ブログのコメントを無視しまくっていた言い訳でした。申し訳ありません。
]]>思い起こせば、はじめて液晶ディスプレイをみたのは、12年半前の平成10年2月でした。15インチで23万円。ブラウン管モニターに比べて、机の上が広くなりました。
それから、液晶ディスプレイの性能は上がり続け、値段は下がり続けました。買った液晶ディスプレイは、もの凄い勢いで陳腐化します。
現在では、23インチで2万4千円(送料込)。
» 価格.com – DELL U2311H
» デル「U2311H」 ~3万円を切るフルHD IPS液晶
試しに1台買ってみました。今日、届きました。事務職には、これで充分です。デフレ万歳といわざるを得ません。
12年間で価格は、1/10に下がり、性能は、2.6倍に上がりました。
(1920X1080=2,073,600)/(1024×768=786,432)=2.637
これからは発想を変えていかなければいけません。経営的な意味で。
今まで、PCの画面は希少資源でした。小さい画面を以下にうまくやりくりするかを問われていました。
これからは、安価な液晶ディスプレイをふんだんに使って、いかに成果を上げるかを考えなければいけません。
具体的な施策は、全社員のPCを強制的にデュアルディスプレイ化です。一人に、23インチを2枚。ちなみに1枚の横幅は55cmあるので、机の前は、一杯になります。
「そんなに画面があっても使いこなせないよ」と言われるかもしれません。それでも、いいんです。使い方は、使っていくうちに見つかるものです。
では、ディスプレイをふんだんに購入したとして、どのような成果があるのか、少し考えてみましょう。
まずは、以下の2点を期待できます。
また、今までできなかったことも、できるようになります。
ペーパーレスが叫ばれて久しいですが、なかなか電子ファイリングが普及しない原因のひとつは、画面が小さいことでした。これが解消されます。気軽にPDFを開けるようになりたいものです。
「でも、まだ、別にそんなに液晶ディスプレイを買わなくたっていいのでは」と思っている経営者の方、いらっしゃいますか?
この話は、経営者に対して、重大な問題を突きつけます。すなわち、「会社が、人と金とを比較して、人をどれだけ大切にしているか?」です。
福利厚生的な観点から、
といったことを想起するでしょうが……それだけではありません。
もはやこれは、液晶ディスプレイに限った話ではありませんが、人に対する信頼です。会社から信頼された社員は、生産性を向上させます。行き届いた環境を整備して、目指す方向を示したら、社員もやる気を出して、会社の業績も順調に伸びる、と思うのですが、いかがでしょうか?
そう考えると、もはや液晶ディスプレイは、安い投資ですよ。
ITによる生産性向上は、見えにくいのですが、結構な違いを生み出しているのではないかと認識しています。これから少し具体的なITの活用ノウハウを書いていきたいなと考えています。
]]>細部には間違いもあるかもしれません。しかし、全体的にみれば、なかなか説得力があるものの見方と思うのですが。
元財務大臣が自殺した理由とか、石油とドルのつながりとか。もし、圧倒的な権力者がいたとしたら、こういう風に考えて、こんなことをしてもおかしくないなと思えます。
最近、こんなビデオが暴露されて話題になっていました。アメリカ軍がイラク戦争において、無差別殺人に近いことをやっているという記録映像です。再生回数660万回ですから、日本のマスコミが取り上げなくても、世界の注目を集めたことは明らかです。
» YouTube – Collateral Murder – Wikileaks – Iraq
兵士を責めても仕方がありません。それに、たまたまこのような惨状が発生したということではなくて、至る所で似たような状況だったようです。
» イラク戦争退役兵士:「何でもいいから撃て、あとは上官が何とかしてくれる、と言われた」 – みんなの翻訳
考えさせられます。末端がこうなるのは、組織のトップが腐っているからではないか? では、アメリカという国のトップがどのように腐っているのか? テレビではわかりません。その答を『ステルス・ウォー』で垣間見ることができます。
ただ、こういう陰謀のたぐいが、世界全体に対して、どこまで影響力を持つのかは疑問です。例えば、人類を管理する世界政府を樹立するなんていうことは、難しいと思います。著者も、この辺の将来に対する影響力の大きさとか、実現可能性とかは、明言していません。
私は、どちらかというと性善説ですので、こう考えます。悪巧みというのは、そんなにうまくいくことはない。自己中心な思想には、人がついてこない。最終的に、世の中は、人に支持される考え方が広まっていくのではないか。
なので、この本にあるような悪い人達が存在したとしても、その影響力は限定的になるのではないでしょうか。甘すぎる考えですかねぇ。
Each war is different, each war is the same by kevindooley
最近では、演歌歌手の紹介もしています。
» セントラルレコード株式会社(音量注意)
以前、飲んでいたときに、その営業のコツを聞かせてもらいました。営業経験があまりない私には、なるほどと思えるものだったので、忘れないように帰ってからメモしました。
常務の奥様が一緒に行くと、飲んでいる間に、いつのまにか商談を成立させてくると、不思議がっていました。
言葉にすると、当たり前のような気がしてくるかもしれません。しかし、会社の実績を知っていると、すごいなと思います。
Tokyo at Dusk – Blade Runner Extreme by Stuck in Customs
新しいブログテーマには、次のような特徴があります。
ベースにしたテーマは、Brazenです。
以下の希望をすべて満たしていました。
元のテーマには、デザインだけでなく、いろいろな機能があるのですが、シンプルに使いたいので、皮膚移植のようにデザインのみを利用しました。3列を2列にしたり、立体感を生む陰影をつけたり、CSS3を積極的に使ったりと、こりこりに手間をかけています。
このテーマを、一生使いまわすつもりなので、それなら、時間投資は無駄にはならないかなと思っています。そういえば、「デザインは投資だ」と主張する本がありました。
以前に使っていたテーマは、こんな感じでした。記念に保管しておきます。
当時、2007年春に出回っていた無料テーマの中で、一番よさそうなものを選びました。有名なN.Design StudioのGlossyBlueです。
これも、デザインのベースをそのままに、根本的に作り直して使っていました。このデザインは、悪くないのですが、私にとって派手すぎました。
最近よく見かける無料ホスティング型ブログのデザインは、ナビゲーションが残念なブログが多いです。ナビゲーションがないと、ブログが日記のようになり、時系列による書き捨て型になります。
時系列のみでは、読者だけでなく、自分でも使いにくいので、カテゴリーを中心にしたナビゲーションにしてみました。
せっかく書いた文章は、探しやすいように蓄積されるべきです。
利用させてもらったアイコンは、以下のとおりです。楽しい絵がたくさんあって、本当に助かります。
薄茶のミニアイコン
» 30 Free Website Icons, Blog Icons, Symbol Icons – Brainstorms and Raves
時計、インパクト
» iconshock.com
地球
» 18 Amazing, High Quality Iconsets – noobr
お茶
» Yoritsuki icons by ~HYBRIDWORKS on deviantART
上記以外のカテゴリーアイコン
» IconsPedia
では、リニューアルしたからには、これからガンガンと書いていくのか?というと、もう少し時間がほしいのです。半年もブランクをあけて、何をしていたのか?事務所ホームページを作るための勉強をしていました。まだ、時間がかかります。
何も書かないと手が鈍ってしまうので、これからは、ゆるゆると週1本の記事を書くことを目標にしていきます。
]]>iPhoneの何がいいかと申しますと、要するに、すべてのデータが、ネットと連動しているところが素晴らしいわけです。あ、今風に言うならネットをクラウドと言い換えてください。今回はデータの扱いに限定して書き出してみます。
まず、メールがGmailとIMAP接続で同期するところが素晴らしい。POPではなくIMAPで接続なら、以下のことができます。
ただし、iPhoneの大きな欠点は、メールの差出人を自由に選択できないことです。これを解決するために、ドメインのメールそのものをGoogleAppsに移行してしまいましょう。
50アカウントまで無料です。
GoogleAppsの欠点は、迷惑メールフィルタを使わずにすべてのメールを転送できないことです。しかし、メールアカウントを普通に使っている分には、迷惑メールをチェックできるので問題ありません。
GoogleAppsを始めてわかったのは、Gmailにログインを維持しながら、GoogleAppsにログインできることです。既存のGoogleサービスにログインするのに邪魔をしません。
iPhoneでは、Gmailの着信通知をみることができません。これも回避する方法があります。○○○@i.softbank.jpを使わないものとします。だけど、Gmailの着信メールを転送します。すると、着信通知「メッセージを受信しました You got a mail. [了解]」と表示されます。溜まったメールは1ヶ月経つと消えるでしょう。
電話帳とメールアドレス帳を統合し、連絡先として一緒に管理できるところが素晴らしい。そして、Google SyncによってGmailの連絡先と同期できるところがまた素晴らしい。
以下、欠点について
メールソフトにThunderbordを使っている場合は、アドオンZindusでGmailと同期します。
パソコンとiPhoneで同期された一つの連絡先を管理するというのは理想的です。
フルブラウザなので、パスワードで保護された社内用Webサイトにアクセスできるところが素晴らしい。
ブックマークだけは、完全に同期できませんが、それに近いことはできます。
現在のPCにあるブックマークを、Xmarksから閲覧できます。
が、これだけだと不便なので、基本的には、iPhoneをUSBでPCに繋げた時にiTunesでまるごとコピーします。この準備として、XmarksでメインブラウザFirefoxからIEにお気に入りを同期させておきます。
後で読みたいページを、InstapaperGoogleブックマークで一時保存できるところが素晴らしい。PCでメモしたURLをiPhoneから後で読むこともできるし、iPhoneでメモしたURLをPCから後で読むこともできます。フルブラウザでJavaScriptが使えるからですね。
※Instapaperには余分な機能がいろいろついているのて、これをやめて、Googleブックマークを使うことにしました。
カレンダーがCalDAVでGoogleカレンダーと同期するところが素晴らしい。しかも、複数。
GoogleSyncでも可能ですが、GoogleSyncでは色を指定できないので、CalDAVを使います。やっぱり祝日は赤じゃないとね。
撮った写真を、EYE-FiでFlickrとパソコンに転送できるところが素晴らしい。
メモ・音声・写真を、Evernoteでパソコンと同期できるところが素晴らしい。
Googleリーダーを、Bylineで同期させます。iPhoneでオフラインで読むことができます。地下鉄で読めるところが素晴らしい。
上記を実践した結果、大事なデータがiPhoneにのみ保管されているということがありません。全部ネットに保管されるのです。理想的なネット端末といえましょう。素晴らしい。
今さら既存の国産携帯電話のここがダメだったなんていうことは、いちいち書きません。iPhoneでできることとできないことにしか気持ちが向かないのです。
いろいろなWebサイトを参考にさせていただきました。ありがとうございます。リンクを貼るのをサボってます。検索すれば見つかります。すいません。
by matt.ohara
ひとつのビジネスが10年間の苦労を乗り越えて成功へと至る物語です。この本は、まるで自分が起業したかのように感情移入して読ませる魅力があります。クックパッドの魅力が半分、著者のもの書きとしての実力が半分です。
就職経験がない社長でも、理念を考えて、どう行動すべきかを判断していけば、うまくいく道も開けてくるのかなあ。それにしても、ネット企業は、当たると大きいけれども、成功事例の絶対数が少ないです。社員40人の会社で600万人の利用者がいて、マザーズ上場ですからね。ネットの世界は、当たった会社が総取りです。
理念に従って、どのような判断をするかというと。例えば、料理を楽しむために、食材の優劣を議論する場は必要ないという。たしかに、世の中に生産的な議論は少なく、不毛なものになりがちです。議論の場、例えば2chには、人が集まりますけどね。はてななんかは、なんとかそういった言論空間の場を充実したものにしていきたいと努力しているのでしょうけれども。不特定多数の人間がプラスの関係で集まるための条件作りは難しい課題ですね。その点、クックパッドは、そういうことを華麗にスルーして、料理というリアルを充実させることに注力しています。
この本から私が読み取りたいことは、Webサイトの作り方です。料理を楽しくするためにレシピを投稿できるというところから考えて、Webデザインとなかのシステムを作って、この巨大サイトができたということです。ネットで何かをやりたいとか、伝えたいと考えたときには、そのために最適なWebサイトのカタチがあるはずです。内容によっては、なかのシステムは要らないかもしれません。
ネット上には、膨大なWebサイトがありますが、それぞれに個性があります。ほかと同じように作っておけばいいというものではなくて、そのWebサイトがやりたいこと・伝えたいことのためにデザインをしていくという考え方を持たないと、読者に受け入れられないのだなあと感じました。読者に次のクリックをしてもらうのは難しいですよね。
]]>いやー、ここまでやるんですかと、あきれるほどに徹底的に看板を作るんですね。控えめなんていう言葉はまったくありません。店舗にこれでもかというぐらいに看板を詰め込んでいます。
商売人魂だと思います。こういう徹底さは、税理士が苦手な部分です。勉強して頭ではわかっているけれども、そこまでやらなくてもいいかっていう気持ちが抜けません。この辺りが商売人のすごいところだと思います。
では、なぜ、著者はここまでして看板にこだわっているのかを、考えてみます。やっぱり、前提知識ゼロのお客さんに対して、「うちはこういう商売をやってますよ」と呼びかけるために、ここまでの看板が必要なのだろうと思います。町の不動産屋さんとか、クリーニング屋さんとか、レストランとか、誰でもわかる業種であっても、さらに「うちのお店はこんな特徴がありますよ」と、訴える必要がある。ということですかね。たしかに、これで売上があがるのでしたら、充分にやる価値があると思いますが。
また、看板には、もう一つの効果がありそうです。どういうビジネスをしているのかを、目に見える形にしてくれます。経営者が自身の商売についてあれこれと考えていても、それはほとんど従業員やお客様に伝わっていないものです。経営者の想いを少しでも周囲に伝えることができれば、業績に結びつきます。何も考えていない経営者からは、どんなに手間をかけてもお客を動かすエネルギーが伝わってきませんが、いろいろな想いを抱いて考えている経営者ならば、看板を媒介にして人を動かすエネルギーが伝わるのではないでしょうか。
この本は白黒なのですが、巻末の看板事例の無料プレゼントを申し込んだら、カラー写真をいただきました。
写真をみないで看板の話をしてもわかりにくいでしょうから、1枚だけ紹介します。この看板写真をみて、これはやりすぎと感じますか、それとも、わかりやすくていいと感じますか?
]]>ただし、著者は大衆向けニュースサイトの管理人ですから、自らそういう方面に首を突っ込んでいるのであって、その辺は割り引いて読む必要があります。
著者はニュースサイトの編集をしているとのことで、そこから得た知見がこの本に集約されたといっていいでしょう。さすがにこの本には、どこのニュースサイトなのかを知らせるヒントを書いてありませんけれども、著者名で検索すると見つかります。
» 【トレビアン】日本のニュースサイトはなぜつまらないのか?
上記によると、下記のニュースサイトの編集責任者のようです。
» Ameba News [アメーバニュース]
この本を読んだ限りでは、いい仕事をしているのかなと推測します。でないと、こんな問題のあるテーマを扱った本を出せないでしょうから。
この本のいいところは、いいっぱなしではないところです。このタイトルは、結論になるだけのインパクトを持っていますが、前半の現状認識を表しています。後半は著者なりの主張に繋がっていきます。ネガティブな話の羅列だけでしたら嫌になってしまいますが、それだけではありません。
著者の主張を私なりに勝手にまとめますと、
「こんなネットなのだから、大企業はブランディングよりも、B級ネタに走って話題をとったらどうか?」というものです。
さて、これからどこの企業がこれをやっていくでしょうか。楽しみにしておきましょう。
読者である私を、ネット産業に就職したような疑似体験させてくれます。ネットとはどのようなものなのか?という興味に対して、仕事として長時間取り組んできた著者の経験と、それによって得られた知見を凝縮したものがこの本になっています。
]]>今回は、実際に実行している事例を紹介します。ちょっと古い本ですが、かつてライブドアでホリエモンが絶好調だった時代に書かれたものです。2004年発行なので新刊は入手できませんが、古本はたくさん流通しているようです。
【要点】
社員全員がWebサイトから日報を入力すると、そのデータが自動的に労務管理と原価計算に利用される。
当時の状況と、堀江氏の問題意識も読み取れます。
もともとのきっかけは、2000年に東証マザーズに上場準備をすることになったことだった。それまでわが社は組織上は株式会社の形態を取っていたが、現場のやり方はどんぶり勘定もいいところ。原価計算は厳密というのにはほど遠い状態で、
「とにかく売り上げを増やしていけば儲かる!」
と必死でみんなが突っ走っていたような状態だった。だから社内にはコスト計算などの明文化されたルールはまったく存在していなかった。…社員の時間管理にしても同様だった。誰がどのような仕事をしているのかということは、もちろん社長の私は把握していたけれども、それがどのぐらいの時間を取って行われていたのかまでは、厳密には計算していなかったのである。
ライブドアの場合は、本業がソフトウェア開発業ですから、使い勝手がよいシステムを作ることができたのだと思います。羨ましいことです。
Webサービスは、収益化するまで時間がかかります。開発し、公開し、利用者が増えてきて、やっと単月で黒字化し、知名度が上がれば爆発的に成長する。といった時間経過をたどります。
経費の大部分は人件費のはずです。案件が1件でしたら、原価計算は簡単でしょうけれども、複数の案件をどんどん進めていたライブドアでは、一人が複数の案件に携わるでしょうから、仕組みがなければ、ドンブリ勘定になってしまいます。
先日、3年やって約1億5000万円投資したけれども、黒字化の芽が出ないのでサービス終了したという記事を読みました。
» LingrとRejawサービス終了のお知らせ:江島健太郎 – CNET Japan
なかなかハイリスクな世界です。
それから、ソフトウェア業など、案件ごとにコストを計算する場合は、ジョブコードを時間と紐づける必要があるのですね。税理士業の場合は、ジョブコードがなくても、どのお客さんかを入力しておけば、間に合います。
税理士業の場合、書類を作って仕事が終わったら請求するので、期間は長くて2ヶ月といったところです。また、お客さんとは、ながーくお付き合いするのが基本ですから、1案件だけで損得を考えることはしません。なので、税理士業よりも、ソフトウェア業やWebサービス業の方が、ずっと原価計算が大切だと思います。
教科書で学ぶ原価計算ではなくて、実際の経営の役に立つ原価計算を模索してきた私にとって、この本は、「やっぱりそうか」と感じるものでした。
]]>現金出納帳の日付には、どの日付を書けばいいでしょう? 領収書の日付を書けばいいと思いますか? では、これを、便宜的に、領収書の日付方式と名付けます。
領収書をみて経理をするのですから、日付は簡単に確認できます。領収書が日付順に並んでいるときれいに整理整頓されていると感じます。そして領収書の並び順と現金出納帳の並び順が同じなら、後でチェックができます。
後日まとめて現金出納帳をつけていると、領収書の日付方式が正しいと思えてきます。ちょっと簿記の知識があると、陥りやすい考え方です。
なぜ領収書の日付方式を私が間違っていると考えるかというと、事実をそのまま記録するという簿記の最も重要な役割に反する場合があるからです。実際の経費の記帳においては、買った人と会社の現金担当者との間で、精算するという行為があるからです。
最初に現金を支払って領収書を受け取ったのは、経理担当者ではなく、買った人です。買った人が現金担当者のもとで精算したときに始めて経理が現金を出金します。なので、現金出納帳の日付は、領収書の日付ではなく、領収書を精算した日にすべきです。これを、精算の日付方式と名付けます。
ちなみに、領収書の日付=精算の日付のときは、どちらの方式も同じ結果になります。
普通に経理機能がある会社ならば、自然と、精算の日付方式が採用されるものです。なぜなら、精算の日付方式を採用しないと、毎日の現金残高が合わなくなるからです。現金を管理している担当者にとって、日々の現金残高が合わないことは、最悪の事態です。
それでは、精算の日付方式は、どうやって記帳すればいいのでしょう。別に難しくありません。領収書の日付を摘要欄にメモとして書いておくだけです。
領収書の日付方式になってしまうのは、社長一人で会社をやっているような場合です。会社の現金をちゃんと管理していないからです。
現金の管理をしていなかったら、そもそも帳簿としてダメなのですが、その場合でも、現金の管理をしていると想定して記帳します。よくある本音とタテマエです。
一人会社の場合、領収書の日付方式と精算の日付方式のどちらの方式でも想定することができます。
・領収書の日付方式
社長の財布と会社の現金が渾然一体となっていると考え、実際に支払った日=会社が支払った日と考えます。
・精算の日付方式
現金が渾然一体になっているのはおかしい。例え、実際に用意してなくても、会社には会社の現金があることにしなければいけないと考えます。
こうして比べてみると、やっぱり社長個人の財布と会社の現金が一体となっていると想定するのは、無理がありますね。一人の会社でも、普通に経理機能がある会社を想定するのが、自然ではないでしょうか。
熱心に書き進めてきましたが、どっちでもいいのではないか?と疑問に思うかもしれません。
なぜこの方式の違いが重要かといいますと、いついかなる理由があろうとも、現金の残高をマイナスにすることができないからです。もし現金の残高がマイナスになっているのを税務署にみられたら、その瞬間、この帳簿は後からてきとうに作ったものだ、と認定されてしまいます。帳簿の信頼性が根本から揺らいでしまうのです。
中には、本当に現金がマイナスになったと、おっしゃる人もいるかもしれません。それは、足りない現金を誰かから一時的に借りていて、その事実を記帳もれしているだけです。一時的なものでどうせすぐに返すのだから記帳しなくていいというルールはありません。
日付がどちらかという話よりも、現金がマイナスにならないようにすることの方が重要なのです。
現金の残高が少ないのに、領収書をたくさん持ってこられた場合に、この方式の違いを理解していないと、困ったことになります。
現金がなかったら、担当者は必ずこういいます「今お金がないので、入金されるまで待ってください」と。そして、現金が入金してから、経費の領収書を精算します。必ずそうしているはずです。
その事実を正しくそのまま記録するためには、精算の日付方式にするしかありません。
簿記のルールには、どちらの方式にしなければいけないとは書かれていません。ただ、出納帳を書く前提としてどういう事実関係があったのか、もしくは、あったと想定するのかという違いです。
領収書をその日のうちに精算しなければならないというルールはないのです。領収書をその日のうちに精算しているのか、それとも、ときどきまとめて精算しているのか、その都度、選んだらいかがでしょうか。
精算の日付がいつだったのかを柔軟に想定して、事実と帳簿に矛盾のない記帳をしていきたいものです。
あまり教科書に載っていない基本的なことですが、実務では重要なので、文書化してみました。
現金出納帳の基本的な書き方を以下にまとめました。
» 出納帳・仕訳帳の書き方 – 税理士の長谷川
by _moonpie
著者は弁護士でもないのに、原作者なしの監修のみで、ストーリーにそんなにおかしいところもなく、よく勉強しているなと感じます。
少女漫画だからといって、食わず嫌いはいけません。私は、たとえ本屋でもためらわずに買います。今回はたまたまAmazonで買いましたけど。
どうやら少女漫画の世界では、人はすべて美しく描かれるようです。たとえドロドロストーリーであってもです。
男子向けの漫画だと、キャラの強さを表すための存在感が重視されると思います。たまに少女漫画を読むと、その辺の価値観がずいぶんと違うなと感じました。
弁護士の仕事は、税理士よりも、個別性が高いですね。定型業務ではないのです。だから、物語になるということなのでしょう。
さて、読み物としては、個別性が高い方が面白くなるのですが、ビジネスとしてみたら、どうでしょう。毎回、毎回、個別案件では、儲かる商売にはなりません。
ビジネスで成功するには、勝ちパターンを作って、それをガンガン回す必要があります。もう少しおとなしい表現をしますと、得意分野を反復継続する必要があります。その方が、商売人にとっても、お客さんにとっても、お互いに得になるわけです。
例えば、レストランでしたら、ランチメニューはA、B、Cからお選びください、とします。レストラン側は、品数が少なければ、味のチェックは万全ですし、食材の準備も無駄なくできて、調理の準備をして回転率を上げることができます。客にとっても、それなりの味の料理を、安く、はやく食べることができます。お互い満足です。
この勝ちパターンを作ることが、弁護士は難しそうだなと感じるのです。税理士も、結構複雑なサービス業だと思いますが、弁護士はそれ以上ですね。
今の時代、別に資格業に限らず、誰でも何かの専門職です。そうして付加価値をつけないと、そこそこの給料を稼ぐことはできません。身につけた専門知識は、需要と供給に応じて、値段の高低が決まります。
供給が需要を上回るようになった成熟経済においては、単に勉強さえすれば収入が上がるということは、もうないだろうと思うのです。
話が明後日の方向に行ってしまったので戻しますと、弁護士もだんだんと、十把一絡げに弁護士というだけでなく、それぞれ専門・得意分野を持つようになっていくのでしょう。そうすると、離婚なら離婚、相続なら相続と、いつも同じことをやるようになるので、この漫画のような物語性は失われていくでしょう。
]]>デジカメ、ネット時代に写真とどう付き合っていくのかを考えると、Flickrは外せません。日本語サービスはありませんが、世界のデファクトスタンダードですから。
ちょっとFlickrを使ってみた感じでは、かなりかゆいところに手が届くWebサービスのようです。Ajaxで複数の写真をまとめて編集なんていうのは、感動的なまでに作り込まれています。
そもそも税理士業のようなサービス業は、目に見えないものを売っているわけです。ですから、ビジュアル要素がほしいのです。他の業種と比べてみましょう。
このように他業界では、商売に写真の力を利用することができます。利用しないといけないとも言えます。
ひるがえって税理士業をみますと、写真を活かす余地がありません。このままではいけない。写真は、わかりやすい情報伝達という強力な力を秘めているはずです。それを自ら探していこう。
というような目的意識を持って、写真に手をつけてみようと思いました。決して、デジタルガジェットをいじくって遊びたいからではありません。娘の可愛い写真を撮りたいからでもありません。
Flickr以外に用意したものは、こちら。
素人でも、簡単にきれいな写真が撮れれば、やる気が出るかも。撮った写真が自動でPCに移動してくれれば、やる気が出るかも。という後ろ向きな理由で購入してます。
面倒だからやらないというのは、本当はたいして好きではないのかもしれません。しかし、自分の表現の幅を広げられる、というのは魅力です。
現在のこのブログには、世界中の写真愛好家が撮った魅力的な写真を載せていますが、このブログにいずれ自分で撮った写真を載せるようになるでしょうか。
]]>WordPressを通してPHPを学ぶという主旨の本があればいいのですが、いまだありません。この本は、WordPressのPHPについて入門的な内容が書いてあります。とくにループについてとか。
3章の20ページに対して2,400円は高い。高いけれども、ネット上にもわかりやすい説明はないから仕方がないですね。
HTMLとCSSを何とか習得しています。このブログを作れる程度に。ですが、ブラウザによる表示の違いや、IEのバグには泣かされます。
HTMLとCSSと比べると、PHPは、ちょっと楽しいですね。楽しい理由は、以下の2点。
HTMLとCSSは、エラーがでてても教えてくれないで、無視するんですよ。特にCSSは、今まで何度記号を書き忘れて、不可思議な挙動に惑わされたことか。CSSは、以下の記号を無意識でも必ず忘れないように身につける必要があります。
{}:;/*
PHPはよくわからなくても、人が作ってくれたものをわかる範囲でいじるだけで、かなり思い通りのことができます。PHPは、素人にプログラミングの楽しさを教えてくれます。
]]>私の関心は、主に、検察と経営の二点です。検察の話は、権力の横暴だという主張はわかるんですけれども、読むなら佐藤優氏の 国家の罠の方がいいと思います。それより面白いのは、ライブドアの経営について堀江氏がどのように考えていたかです。
最近、堀江貴文氏のメディア露出が増えているのは、裁判戦術の方針変更によるものだと書いてありました。経営については、この本と並んで、以下のインタビューが深く掘り下げています。
» 新聞やテレビが絶対に書かない「ホリエモン」こと「堀江貴文」の真実~ロングインタビュー前編~ – GIGAZINE
経営については、時流に乗って急激に拡大する組織をどうやって舵取りしていくのかを体験した人です。現在の視点からみると、うまくやっていた点と、まずかった点が、わかります。例えば、投資家の支持による株価の力を事業拡大につなげていく点は、真似したくてもできない有効な戦略だったと思います。財務の知識がなくて、側近に裏切られた点が最もまずかった経営だと思います。他にも細かい点がいろいろと参考になります。
読み返してみると、堀江氏がやりたかったことと、実際にやっていたことには、かなりのずれがあると感じます。ずれというよりも、言っていることと、やっていることが、全然違うんじゃありませんか? 私が感じる違和感に対して、この本から堀江氏の自覚はないようです。ついでに予備知識も全然なかったかとがわかります。
堀江氏がやりたかったことは、本にあるように、まず、ライブドアの拡大・成長を達成して、リタイアしたら宇宙開発をするのが夢だったといいます。もっとこの本でライブドアの夢を語っていただきたかったけれども。
しかし、実際にやっていたことは、明確な権力志向でした。フジテレビ買収と選挙です。本心かどうかわかりませんが、こう書いてます。
実を言うと、テレビ放送にライブドアのURLを貼り付けるのが、私がしたかった唯一のこと。
広告効果やシナジー効果のために、第4の権力と言われるマスコミを金で買おうとしたの? 非常にまずいやり方の売名行為ではなかったのか? 敵対的になったら、日本のエスタブリッシュメントに対する宣戦布告になるのに。
例えうまくいったとしても、ライブドアの事業目的が、テレビ局買収によって推進できたのか疑問に感じます。ましてや、これからテレビが衰退すると予想していたというのに。
そして、選挙。亀井さんに勝ったら最短で首相になれたはずだと、最近どこかで書いてました。堀江氏の現時点での選挙に出たことの総括は、こうです。
あの熱狂の一ヶ月間は、かけがえのない経験になった。それだけは間違いない。
堀江氏が主張するように、月曜日の強制捜査による株価の暴落は、東京地検特捜部にも責任があると思います。しかし、選挙に出馬して、会社を一ヶ月留守にしていたというのは、ライブドアに期待していた人々に対する裏切り行為・責任放棄ではないでしょうか。
ライブドア株を購入していた投資家が被った経済的損失に対して、堀江氏が謝罪べきかどうかは、私にはどちらともわかりません。だけど、選挙に出馬したことは、道義的に考えると、反省するとか謝罪するべきではないかと思います。
やっぱり人間は、やりたいことを全部できるわけではないですね。たとえ充分な資金を持っていたとしても。社長という責任ある仕事を引き受けている間は、他のことはできないですよね。この辺が、私が一番同意できないところです。
堀江氏がライブドア事件の決着をつけてから、何を始めるのか楽しみにしています。
]]>ボリュームにちょっと物足りなさはありますが、内容は満足できます。なにしろ実践している人ですからね。いろいろとソフトが紹介されているので、私も試してみることにしました。
アウトプット力を高めたいという目標がありまして、そのために何に取り組んでいくべきかを探しています。この本は、そういう目的意識にジャストフィットしました。
自分で書いたメモと、ネットで読んだ参考文献を一緒に保存しておけるソフトがあればいいと。そうすれば、ネタの収集と考察に便利らしい。それが電子スクラップ帳であると。
さっそくEvernoteを入れてみましたが、まだ日本語検索機能が未熟なようだし、モバイルもしないので、止めました。紙Copiの方が、完成度が高いです。
電子スクラップ帳のとりあえずの使い方は、ニュースの保存です。日本のニュース記事は、すぐに消えてしまいますからね。
生活していれば、ちょこちょことアイディアは浮かぶのですが、ブログに書くには短すぎるんですよね。アイディアが2~3個繋がるとブログの1記事になる量ですが、そんなに都合よく繋がりません。
そうすると、私のブログの書き方は、明確なアイディアがなく、頭の中がまだもやもやとしたまま、ブラウザで新規投稿作成を広げて、思いつくままに書き出して、適当に読みやすいように並べ換えて、何とか完成となります。
ときどき、人に読んでもらう文章がこれでいいのかと思うことがあります。下書きを沢山用意して、その中から完成した珠玉の一品を公開することはできないだろうか。
でも、その場で書いてると、文章がスムーズに流れていくというメリットもありますよね。ブログは会話だという説を読んだことがありますが、会話なら流れが重要です。
アイディアを沢山書き溜めたら、もしかしたら、そこから質の高い文章が生まれてくるかもしれません。これから実践していきます。
この本に触発されて、他にも、名刺の電子ファイリング、資料のPDF化とデスクトップ検索、AirPen又はノートブックでのメモを試してみる予定です。
]]>インターネットの登場が、今までぬくぬくと守られてきた既成産業を破壊するという警鐘が昔からありました。本当かどうかは別として。最近では、その主語が、インターネットからグーグルへと書き換えられているようです。
既成産業の代表が、テレビ、新聞、広告です。特に電波と著作権がからむ業界ですね。
たしかにグーグルがこういった産業の衰退を加速しているのかもしれません。が、遅かれ早かれそういう時代の流れになのではないかと思います。
私としては、グーグルの脅威よりも、検索をはじめとする様々なサービスが無料で使えるようになったことを賞賛したい気持ちです。
どんなに使われていても、無料というのは、経済において、存在しないのと同義に近いのではないでしょうか。例えば、経済や経営において、無料の水と空気について論じることはありません。付加価値がついてお代をもらえるようになったミネラルウォーターなら、対象になります。
なので、無料サービスそのものに、過度に注目するのは、特にビジネスマンとして誤った方向性ではないかと思います。
無料、もしくは無料に近い話としては、以下のような論点があります。
・チープ革命
・ブログ
・総表現社会
・WEB2.0
こういうキーワードを書いていくと、話が大きくなってしまいますから、元に戻します。
要するに、梅田望夫氏のウェブ進化論は名著ですが、いささか無料な部分に対する注目が強すぎたのではないかと、3年前を振り返って思うのです。
グーグルで最も注目するべきは、その売上高ではないでしょうか。つまり、検索連動広告が、既存の広告と比してとてつもなく有効であることです。特に費用対効果の面で。グーグルの株価が高いのも、検索連動広告による売上高があるからなのです。
そういう意味で、グーグルの広告についてこの本は大きく取り上げていているので、やっぱり重要だなと再認識します。
ブログに読書感想文を書くようになって感じることがあります。タイトル・序論・本論と読者を引きつけて、結論近くに、今までの話の流れに関係なく、著者が言いたいことを好き勝手に書くというケースが多すぎます。『強欲資本主義 ウォール街の自爆』がそうでした。この本もそうです。
1章から7章まで、グーグルがどんどん身近に浸透し、既存のビジネスを脅かしている様子を詳細にレポートしています。内容に同意するわけではありませんが、よくまとまっていると思います。
そして、最後の8章が「グーグル後に勝つ日本の技術」です。結論になっていません。「日本発「なづき」はグーグルを超えるか」といわれても、それ何? いくらもらってるの? という感じです。
新書なので、ささっと読んで、はい次って感じでしょうかね。新書は、スーツのポケットに入るところがいいんです。内容ではありません。
]]>著者のロンドン大学卒業からマイクロソフトで働くに至った経緯と、本のテーマ「世界標準」とが、とてもうまく絡み合っています。ビル・ゲイツ氏が世界標準を成し遂げる過程において、著者がどのような役割を果たしたのかという経験談です。
昔からPCに興味があったので、ああ、あの頃こんな動きがあったのかと、自分史と照らし合わせる読み方もできます。
8bitのMSXの頃は、中学生だったでしょうか、世界標準を狙っていたとは知りませんでした。ただのゲーム機だと思ってました。失礼。
Windows 1~3.1までの頃は、大学生でしたが、ファイル名に半角8文字しか使えないのが話にならなくて、Macintoshを使っていました。Macは、ゲームもなし。
Windows95が登場した頃は、新入社員でしたが、IBMがOS/2を売るために会計ソフトを売っていました。OS/2の売りは、完全な32bitで、16bitのWin3.1も動くこと。Windows98が出た頃、OS/2の敗退が決定的になったでしょうかね。私は、1996年、Windows95に飛びついてから、現在に至ります。
Windows95が登場したときは、NECの関本会長とMSのビルゲイツが仲良く握手して「98で95」なんて書いたポスターが貼ってありました。当時の私の目から見ても、Windows95がNECのPC-9801天下を終わらせることが明白だというのに、仲良く握手しているとは、マイクロソフトが凄いのか?NECが間抜けなのか?と思ったものです。NECにしてみれば、ごねてもどうしようもない時代の流れだったのかもしれません。
デファクトを取るというマイクロソフトの戦略は仮想敵を徹底的に粉砕することで知られています。敗者は、ロータスの1-2-3、ジャストシステムの一太郎、ノベルのネットウェア、ネットスケープなどです。ちなみに倒すことができなかったのがGoogleです。無料で使えるから価格競争できません。
その中で一太郎が敗れたことを、今まで私は、ちょっと残念に思っていました。マイクロソフトがOfficeでWordとExcelをセットにして広めたことによってシェアを落としたのが主な敗因と思います。ジャストシステムに自滅要素もありました。一ソフトメーカーの体力を超えて、花子というグラフィックソフトや、三四郎というデータベースを開発して、Officeに対抗し、ユーザーを囲い込もうとしていました。一太郎とATOKに専念していれば、よかったのに。
一太郎が駆逐されたことによって、日本的なワープロ流儀が失われました。Wordの中で欧米流にぶつかる度に、選択肢として国産ワープロが残っていればよかったのにと感じます。
今までジャストシステムに同情的にだった私ですが、この本で更なるジャストシステムの愚行を思い出しました。そうそう、ウィンドウズに対抗するJSウィンドウズというのがありました。一太郎と花子をマルチタスクできるというのが売りでした。当時の私は、ゲームできないから意味ないし、とスルーしていました。
今だから言えるのかもしれませんが、そんなもの開発してないで、もっとマイクロソフトと共存共栄関係を築いていれば、一太郎も充分に生き延びていたかもしれません。残念なことです。
現在、Windowsに付属するMS-IMEは進歩が止まっているようですが、それに対して、ATOKはどんどん使いやすくなってきています。
本に登場する人物で、有名ブロガーが二人います。
» 古川 享 ブログ – Windows Live
元マイクロソフト日本法人社長。この本でもゲイツに怒られたという話がちょっと出てきます。
» Life is beautiful
MS本社でWindows95を開発していたという経歴のプログラマー中島聡氏。この本によると、アメリカに渡る前、日本法人で孤軍奮闘していたらしいです。
この本がちょっと読み足りなかったり人は、著者のWebサイトとブログを読むと、違った面を知ることができます。
» Omnipresence by Tom Sato – トムサトウの領域
» とむさとうのコラム集 – livedoor Blog(ブログ)
本にも書いてありましたが、著者は何度か会社をつぶしているようです。この本から勝手に推測するならば、著者は、独立してトップになるのが向かないけれども、誰かの片腕として有能な人のようです。この時代のマイクロソフトという舞台に立ったことで、著者の実力がぐんぐんと引き出され、得難い経験をしてたのではないかと推察します。改めて、大企業の魅力は大きなステージで仕事ができることだと感じます。残念ながら私は自営なのでそういう経験がありませんが。
]]>WordPressには、それなりに時間を注いできましたが、ほどほどで妥協することが肝心だなと思います。本当に大勢が必要とする機能は、誰かが作ってくれるものです。特に、欧米の人が。
細部が気に入らなかったとしても、ちょっとした工夫ですぐ解決できる場合と、PHPプログラミングの知識がないと解決できない場合があるので、その見極めが試されますね。CMSとして使う場合にも、元がブログソフトなので、できることとできないことがあります。その見極めも、同様に。
これって盆栽みたいなものですかね?
さて、最近、ブログ界隈でWordPressブームが起きているようです。主な震源地は、こちら。
» IDEA*IDEA ~ 百式管理人のライフハックブログ ~
MovableTypeによる初期ブログブーム(2003~2004)を牽引していた有力ブロガーさんが、WordPressに移ってきているようです。うむ、1年半前の自分の選択は間違っていなかった。と、自己満足にひたりながら、私も頑張らねばと思い、プラグインの選別など進めます。
最近知ったプラグインが、こちら。
» Broken Link Checker
自サイトからの発リンクが有効かどうかをすべてチェックしてくれます。何気なく入れてみると、あるわあるわ。昔、WP-Amazonを使って貼った書籍画像リンクがすべて全滅していました。
Amazonで長期的にサポートされないマイナーなリンク形式だったんでしょうかねー。商品が販売中止になったのではないのに。とにかく、全部直しました。ふー。Amazonの画像を貼るプラグインは、なぜか定番がないんですよね。困ったことに。
現在は、こちらを利用しています。余計なものが一切つかなくて、画像サイズも小、中、大と自由に選べるので、重宝しています。
» fun9.net: Amazonアソシエイト支援サイト
まず、WordPressに力を入れて、その先、文章書くのに力を入れて、と先は長そうです。今日は、肩の力を抜いて軽く書いてみました。
CreativeCommons Attribution-NonCommercial-NoDerivs License, Lawrence Whittemore
そもそも、ネットでの商売に興味を持ったのは、1年前です。気合いを入れて記事を書きました。
» ネットを読み物の世界と商売の世界に分類する
この本を読んで、どの本にも同じようなことが書いてあるなと感じることもあります。多分、それが定石なのでしょう。つまり、自分のやるべきことが見えてきました。あとは実行あるのみですが、なかなか進まないところが課題です。
表紙には、テクニック、SEO、SEMといった言葉が並んでいます。本を売るための、はやり言葉です。Google誕生以降のトレンドを踏まえているということです。が、読み進むに従って、著者の経験に基づくネットビジネスはこうあるべきではないか、という熱い想いが伝わってきます。
読んでいて、これは!という点がいくつかあるので、書き出してみます。
サイトデザインは、グラフィックデザインよりも、情報設計の方が重要
グラフィックデザインは、外注するのもありだと思いますが、情報設計は、ビジネスそのもののノウハウになるのではないでしょうか。
インターネットでのビジネスは「仕込み」にたくさんのエネルギーがかかる
やっぱり、そうなんだ! 作るのが大変でも、しっかりしたWebサイトを構築すれば、それはビジネスにおける情報資産になる筈です。よし、頑張ろう。
それぞれの商売には、最低限必要な規模というものがあると思います。ちなみに、最も効率がいい規模のことを、適正規模といいます。
世の中で特に必要とされていて利益が多いビジネスは、大企業ががっちりと押さえています。そういったビジネスには、大きな組織が適しているのだと思います。
しかし、小さな会社でも可能なビジネスならば、小さな会社達が大きな会社に勝つでしょう。大企業には、官僚的で動きが遅い、人件費が高い、というハンディがあるからです。
さて、インターネットでは、著者も述べているように、大企業も小企業も同じ土俵で戦うことになります。
今までの一般的概念ですと、その業界である程度のシェアを取っていることが、生き残っていくために必要だと考えられていました。そのことが、最低限必要な規模を規定していました。しかし、これからは、そのビジネスに必要なWebサイトをきちんと作れるだけの資金力と人員が、最低限必要な規模になるのではないかと思うのです。
例えば、一人で仕事をしていて、忙しいからホームページを作る時間とお金なんてないよ、という場合。ネット上では存在しないことになります。これだと、将来が不安です。
その逆に、たとえ少人数でも、見込み客を満足させるWebサイトを構築している会社は、大きいだけの会社に勝てます。ただし、この変化は、すぐではなく、10年ぐらいのスパンで考えないと、はっきりと見えてこないのではないでしょうか。
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