17巻について書いていたので、今回も。
前回のヒロインは、ミライでしたが、今回はセイラさん。小学生だったときは、この2人がおばさんに見えていたんですよねー。それと、少女のララァは、無重力でスカートめくれて可愛い。p.22
富野由悠季監督が作ったといわれるニュータイプという概念。雑誌のタイトルになるほどかっこいいネーミングなのですが、主な内容は、ちょっと勘を働かせて弾を避けること。このわかったようでわからないニュータイプという概念に、漫画家の安彦良和氏は真っ直ぐに取り組むようです。
雑魚キャラは、シャリア・ブル。現政治体制下では、ニュータイプといっても、たいした素質を発揮するまでもなく死亡。ガンダムで繰り返される、ニュータイプの少年が職業軍人のおじさんに勝つという話がまたここでも。
そして、後半、セイラとの会話で、シャアの信条が披露されます。ここがこの巻の見せ場です。シャアは自信たっぷりに自らの考えをセイラに話すのですが、セイラはまったくその考えを受け入れません。シャアのこの独善的思考は、そのまま逆襲のシャアに繋がっていくように感じます。私もセイラの方が正しいと思います。
「人は判り合えない」…これまでは だ! だが それは変わった 宇宙世紀に至って!
と、シャアは主張するのですが、お互いにニュータイプの素質を持ち、実の兄弟でありながら、最後まで全然理解し合えていません。明らかにシャアの主張は、前提条件からして間違っています。間違っていることを、この会話は提示しています。
この巻から得られる結論は、「ニュータイプ同士でも、やっぱり理解し合えない」です。では、ニュータイプとは、何なのか? それを次巻以降に期待します。
CreativeCommons Attribution-NonCommercial-NoDerivs License, Carl Jones