著者が、ネットショップのコンサルタントであるという記事を読んだので、この本を買いました。

売るためのサイト構築テクニック―SEM時代を制するキーワード選びと購買率アップ術ネットショップは、売るために、ちまちまと細かいことをやっていかなければいけません。そのちまちまとしたことを丁寧に解説してくれる本です。

いや、これを「ちまちま」と感じてしまう人は、ネットビジネスに向いていないのでしょう。私は、目から鱗な思いで読みました。ただ、世間の平均から見たら、ちまちまと感じてしまうのではないかな、と思うだけです。

Amazon.co.jp: 検索エンジンがとびっきりの客を連れてきた! 中小企業のWeb2.0革命: 佐々木 俊尚: 本この本を読む前提として、例えば、まずこの『検索エンジンがとびっきりの客を連れてきた! 中小企業のWeb2.0革命』で、ネットの商売に可能性を感じます。次に、どうすれば、そんなWebサイトが作れるのだろうと関心を持って、この『売るための…』を読むという流れになります。

『売るための…』のすごいところは、初版発行年です。今から4年も前なんです。もちろん、現在でも十分通用する内容です。

というのは、Googleか誕生して、ネットのルールが変わりました。つまり、ネット世界にキーワード検索をもたらしたのです。それから、大きなルールの変更はありません。だから、この本は今でも通用すると思うのです。

そういえば、竹内謙礼氏が2002年前と後で成功要因が違うと書いていました。梅田望夫氏の話にも、ネットバブルの崩壊の中からGoogleが誕生したとあったので。この本は現在の流れのごく初期に書かれたということになりそうです。

Googleによって、ネット世界がどうなるのか。商売人はどう対応すればいいのか。それを突き詰めて考えると、この本に書いてある内容になります。現在では、だんだんと常識として理解されているようです。

私も、昔、一ネットユーザーとして、Yahoo! JAPANのディレクトリ検索に不満を持っていました。それをGoogleが解決してくれたときは、大変満足しました。しかし、その結果、ネットショップがこうなるべきだというのは、まったく想像できませんでした。4年経って、なるほど、ネット世界がGoogleに対してこういう風に最適化していくのか、とわかってきました。そう考えると、著者の先見の明はすごいなと思います。

今からでもまだ間に合うと信じて、ビジネスのWeb対応を進めていきたいと思いました。先行者利益はもうないでしょうけれども。

Sea of Sunflowers
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公開2008-12-29 ネットビジネス